夏の渥美半島ぐるり一周、海と空、波と風めぐり
2014年8月 6日
愛知県田原市が位置する渥美半島。東西に伸びる半島は実は全国でも珍しい。
渥美半島には、主な4つのビーチがある。半島を包むように三河湾、伊勢湾、太平洋が三方を囲む。
それぞれの海に聞こえる波音、そよぐ風、そして遠くに見える海と空のコントラストによる風景にはそれぞれの魅力と趣きがある。
海を眺めながらの渥美半島一周ドライブは気持ちいい。
様々な地元産の食材を活かしたどんぶり街道やホテルバイキング、貝づくし渥美などの食事や3ヶ所ある道の駅での買い物で、
十分満足できる1日が過ごせるだろう。それぞれの海の景に魅力があり、半島一周ドライブを飽きさせない。
1月から3月まで咲き誇る菜の花まつりが人気を呼び、常春のイメージもあるが、渥美半島の魅力は夏の海にもある。
三河湾側の半島の付け根に一番近いところに位置する白谷海浜公園。何本か並ぶパームツリーがリゾートの雰囲気を醸し出す。
背景には山が連なり、海と山の見える景色は渥美半島ならではのもの。
白谷海浜公園から三河湾沿いを走ると仁崎海水浴場が見える。
ここはキャンプやバーベキューが楽しめるビーチ。周辺には松の木も残されており、日本らしき白砂青松の海岸のイメージが漂う。
海の彼方を見れば、蒲郡や吉良の温泉街や遠くには天気がよければ知多半島まで見渡せる。
三河湾側の国道259号を南へ、南へと下ると伊良湖岬に辿りつく。
伊良湖岬の手前の三河湾側にあるのがココナッツビーチ伊良湖。渥美半島を代表する海水浴場として古くから知られる浜辺の名所だ。
近くには伊良湖シーパーク&スパもあり、海で遊び疲れたらのんびりリラックスタイムを過ごすこともできる。
渥美半島先端の伊良湖岬の恋路ヶ浜は太平洋岸に位置し、三河湾側とは違うダイナミックな波が押し寄せる。
恋人の聖地にも選定されており、恋人たちが手をつなぎながら浜辺を歩く姿が様になる。
遠くには三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった神島が静かに佇む。
半島の先端部をまわり、太平洋岸を走る。
途中、日の出の名所でもある日出の石門に立ち寄り、そこから見える渥美半島から豊橋、浜松まで延々と連なる浜を眺める。
ここには、誰もが爽快な気分になれる浜の美しさがある。
太平洋岸の半島中央部あたり、赤羽根地区にある太平洋ロングビーチ。
サーフィンのメッカとして1年中、サーファーたちが波と戯れる。
早朝から夕暮れまで日がある限り、サーファーたちの戯れは続く。
そして、海と空を赤く染める太陽を背にたそがれのサーファーたちは家路につく。
ぐるり渥美半島ドライブ。半日もあれば十分にそれぞれの海を満喫しながら一周できる。
渥美半島の海は夏の太陽が似合う。波の音とそよぐ風は猛暑を忘れさせてくれる心地よさがある。
この夏は、海と空の大きさを間近で感じられる爽快な渥美半島一周ドライブへ。
- 田中 三文 (たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。
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