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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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ユネスコ無形文化遺産登録の山車文化が残る旧港町、亀崎めぐり(愛知県半田市)

2017年1月 6日

昨年暮れ、国内33件の「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録された。
愛知県半田市は市内10地区で山車祭りが毎年開催される山車のまちであるが、
そのなかでも唯一同遺産に登録されたのが亀崎地区の「亀崎潮干(しおひ)祭の山車行事」である。

その山車文化も色濃く残されたかつての港町・亀崎のまちを歩いた。

名古屋から大府でJR武豊線に乗り換え、亀崎駅に着いた。
知多半島の田園風景を行く武豊線自体にも旅の風情を感じるが、
1886年(明治19年)に建てられた現役最古の駅である亀崎駅の駅舎の姿にまず目を奪われる。
130年間という長き歴史とともに在り続けたローカル線駅の佇まいに旅情とともに文化的価値を感じる。

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駅を出て物流交流拠点として賑わったかつての港町界隈を歩く。
黒い木塀の建物や煙突の残る白壁の酒蔵などが往事のまちの姿を思い浮かばせてくれる。

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そして、国の重要無形民俗文化財であるとともにユネスコの無形文化遺産登録により、
世界からその価値を評価された亀崎潮干祭の山車蔵の姿が現れる。
300年以上の歴史を守り続けてきた山車文化の原点でもある。

毎年、5月3日、4日の祭当日には、これらの蔵から5輌の豪華絢爛な山車が運ばれ、干潮の海浜へと曳き下ろされる。
普段は山車を見ることはできないのが旅人としては惜しいが、
祭の時しか見ることができない特別さこそが価値をさらに高めるのだろう。

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山車蔵のある界隈には、古くからのまちの風景が残されている。
かつての銀行街であった大川通りのほか、
名古屋の奥座敷とも言われた歴史ある料亭「望洲楼」や神社仏閣が並ぶ仲町通りには木塀の家屋も残されており、
歴史が息づくまち歩きを堪能できる。

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仲町通りから駅に戻る途中の坂道からは海を遠くに臨むことができ、
港町ならではの風景を垣間見ることができる。
そして、坂道を上がったところにあるお地蔵さんは、心をほっと一息つかせてくれた。

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亀崎駅を起点にぐるりと1時間半のまち巡り。しかし、地元の方の詳しいガイドを聞けばもっと趣は深まるだろう。
そして、お茶でも飲みながらゆっくり歴史を感じるのもよいだろう。深く、ゆっくり、じっくりと改めて味わいたい亀崎のまち歩きである。

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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

1962年愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部観光政策室長。
愛知大学国際コミュニケーション学部 非常勤講師(国際観光)。
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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