梅雨の大峰山
2012年7月 2日
大峰山という山はなく、大峰山脈または山上ヶ岳(今でも女人禁制を守る信仰の山)をいいます。
深田久弥の「日本百名山」にも選ばれており、最高峰の八経ヶ岳(1915m)に登る登山者が多いようです。
初夏の八経ヶ岳には天然記念物・オオヤマレンゲが咲く・・・ということで行ってきました。
信仰の山としても興味深いですが、植生の豊かさも素晴らしいです。
ヒメシャラです。中部から九州の屋久島まで分布してます。
バイケイソウです。
大峰山は苔が多く、苔の中に揺れる姿は自然の庭園といった感じ。
マイヅルソウの大群落がありました。
これだけ咲いている姿は珍しい!
苔の中のヒメレンゲ。緑と黄色が鮮やかです。
カラマツソウが白い可憐な花を咲かせています。
ギンリョウソウ(銀竜草)。葉緑素を持たない不思議な植物です。
山頂近くにはトウヒの立ち枯れが多いです。モニュメントみたいです。
八経ヶ岳の手前に弥山小屋があります。
ここのトイレはめちゃ綺麗ですよ。
さて、オオヤマレンゲですが、残念ながらまだつぼみでした。
あと一週間くらいで開花かな・・・?
梅雨の時期の山歩きもなかなかいいものですよ。
新緑の美しさを一番感じられる頃ですね。
近畿地方の最高峰でもある八経ヶ岳山頂です。
「百名山」の文字をみるとちょっと嬉しくなります。
奈良から紀伊の山々はいろいろな意味でほんとに奥深いです。
じっくり時間をかけて歩きたいところですね。
梅雨明けまであとわずか。いよいよ「夏は来ぬ」ですね!
取材日:2012年6月30日
ルート:行者環トンネル西口・・・弥山・・・八経ヶ岳・・・行者環トンネル西口
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。