シリーズ・100名山を歩く!「八ヶ岳」
2013年6月11日
昔、富士山の女神(浅間さま)と八ヶ岳の男神(権現さま)がどちらが背が高いかを言い争った。仲裁に入った阿弥陀さまが富士山と八ヶ岳のふたつの頂上に樋を掛け渡し、真ん中から水を流した。すると、水は富士山のほうへ流れていった・・・ 八ヶ岳のほうが高かったのだ。富士山は悔しさのあまり、八ヶ岳を大きな棒で叩き割り、八つの峰(硫黄岳、横岳、阿弥陀岳、赤岳、権現岳、旭岳、西岳、編笠山)に分かれてしまった・・・
そんな伝説がありますが、八ヶ岳はまさに棒で叩き割ったような山容をしています。
今回の山旅の登山口は長野県側の桜平です。夏沢より硫黄岳を目指して登っていきます。
硫黄岳の広い山頂です。泊まりは山頂下の硫黄岳山荘です。
翌朝は快晴でした。山小屋から見る御来光です。
八ヶ岳は眺望のよい山です。横岳からは御嶽山、乗鞍、北アルプス、南アルプス・・・ ぐるっと見渡せます。
八ヶ岳ではこの時期にしか咲かない花、ツクモグサが見頃でした。
八ヶ岳の最高峰・赤岳(2899m)が近くなってきました。右奥には南アルプスの仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳がそびえます。
東側は奥秩父の山々。
そしておなじみの富士山です。残雪とキバナシャクナゲが富士の秀麗な姿に花を添えます。
赤岳山頂に到着!天気のよい週末ということで登山者で賑わってました。
山頂からはこれまで歩いてきた横岳や硫黄岳が遙か遠くに見えました。
富士山との背比べには負けましたが、眺望、花、温泉、個性的な山小屋・・・などなど、山歩きの楽しさがいっぱい詰まっている名山・八ヶ岳でした。
美濃戸へ向かう下山道でみかけた森の妖精・ホテイランです。やさしく微笑んでいるように見えたのは充実した山旅だったからでしょうか。
取材日:2013年6月8日、9日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。