シリーズ・100名山を歩く!「皇海山」
2013年6月24日
栃木と群馬に跨る百名山「皇海山」(2144m)は「すかいさん」と読みます。
山名は「・・・山(さん)」と「・・・山(やま)」といくつかの読み方をする場合が多いですが、皇海山は「すかいやま」でなく「すかいさん」なのです。印象に残る不思議な名です。
足尾山塊に属するこの山は、庚申山、鋸山などと共に山岳仏教の修行地だったそうです。
なぜ「皇海山」という名前になったかというと、、、話がややこしいので深く考えないことにします・・・
さて、今回は最短ルートで歩きます。
群馬県沼田市から栗原林道を抜けて皇海橋という登山口に入りました。ここから山頂までは約3時間です。
ブナやダケカンバなどが生い茂る原生林の中を歩きます。
しばらくは沢に沿って歩くのでマイナスイオンをたっぷり浴びる感じ。
だんだん急登になります。
やがて鞍部に到達。不動沢のコルです。ここからは鋸山(1998m)がよく見えます。
途中、百名山の赤城山が見えました。皇海山は眺望があまりない山です。山々が見渡せるのはこのあたりだけ。
山頂までもう一息・・・
山頂です。眺望はほとんどなく、あまり広くありませんが、何故か居心地は悪くありません。
山頂で眺望のない山は百名山にもいくつかあります。南アルプスの「光(てかり)岳」なんかもそうですね。
しかし、光岳も皇海山もまた登ってみたくなる不思議な魅力を持った山です。
「皇海」は「スカイ」、「SKY(空)」にもつながる素敵な名ですね・・・
真っ青な青空の下、爽やかな森歩きが楽しめた名峰でした。
取材日:2013年6月23日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。