シリーズ・100名山を歩く!「羅臼岳」
2013年7月11日
関東・東海では梅雨も明け、いよいよ本格的な夏山シーズンですね!今シーズンはどこの山へお出かけですか?
さて、先日、4日間のツアー登山で北海道・道東を訪れました。そこで、今回から「頂上へ行こう!、道東編」を3回に渡ってお送りします!
日本列島のさいはて、世界自然遺産・知床半島は手付かずの大自然が残されている、正に「日本最後の秘境」です。道東編の第1回は、半島を縦断するように尾根を連ねる知床連山の主峰・羅臼岳(標高1660m)です。
登山前日、知床入りした我々はまず知床自然センターからフレペの滝の展望台に向かいました。滝は写真の右下です。フレペの滝はまたの名を「乙女の涙」。しかし、乙女をこんなに泣かせたくないな・・・(笑)
自然センターに戻るとエゾシカが「こんにちは!」
翌早朝、登山出発です。日帰り登山ができる「岩尾別コース」でスタート!
登山道にウルシがたくさん茂ってました。触るとかぶれます・・・要注意!
羅臼岳は7月中は大雪渓があります。今年は特に雪が多かったようです。
振り返るとオホーツク海の濃紺と雪の白のコントラストが眩しい!
羅臼平を越えると急な岩場の登りが始まります。
ゆっくりゆっくり慎重に登ります。やがて山頂が・・・ この日は素晴らしい快晴でした!
羅臼平の向こうに三ツ峰、サシルイ岳、硫黄山などの展望が広がります。
反対側は羅臼湖から遠く斜里岳まで見渡せました。360度の大パノラマです。
帰路、羅臼平に戻ると、キタキツネが「こんにちは!」
登山者の食料を狙っているようです。野生動物には絶対にエサをあたえてはいけませんよ。
下山の最後、岩尾別温泉近くまで下ったところで、前方数十メートルにいきなり大きなヒグマが!!!
目の前の木に登ったと思ったら、すぐに下りて、木の周りをうろうろ・・・
ここで、運悪くクマに出会ってしまったときの注意・・・
1.大声を出さない。クマから走って逃げない。クマを刺激しない。
2.クマに背を向けずに落ち着いて後退しましょう。
3.クマからしっかり離れたらクマが立ち去るのを気長に待ちましょう。
知床の大自然は懐が深いです。原生林に、深く大きな山、遙かに広がる海、野生の動物たち・・・
スケールがデカ過ぎて自分の小ささを感じた山旅でした。
取材日:2013年7月8日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。
始めに エゾ鹿に会い 次にキタキツネに会い 次は熊に会うねと 冗談で言っていたらほんとうに 熊に出会い
びっくりしましたね。
つるぎだけ | 2013年7月16日 17:54
つるぎだけさんへ
山旅お疲れさまでした!
ほんとにクマにはびっくりでしたね!
しかし、最近はヒグマの目撃件数が急増しているようです。
我々人間のほうがもっと気を配れねばならないようですね。
岳 | 2013年7月16日 19:18