激走!富士登山競走(前編)
2013年7月28日
自分は特にとりえもないフツーのサラリーマンです。この秋で50歳になります。中高年のオヤジと呼ばれても違和感はありません。
が、いつの頃からか、「自分にはとてもできそうもないような凄いことに挑戦してみたい」と思うようになりました。
富士登山競走のことは以前から知ってました。なんであんなに苦しいことを好き好んでやるんだろう・・・とその当時は思っていたんですが、3年ほど前にふと富士登山競走が「凄いこと」であることに気がつきました。
ひょっとしたら自分にもできるのでは・・・?
その時から富士登山競走完走への挑戦が始まったのであります。
昨年、五合目コースを時間内完走したので今年は山頂コースに出ることができます。
富士登山競走は今年で66回目。日本一過酷な山岳レースとも言われます。
走行距離は富士吉田市役所から富士山頂(標高3776m)まで21Km、その高低差はなんと3000m、制限時間はたったの4時間30分です・・・
レースの前日、足慣らしのため富士山五合目まで上がることにしました。
バスが出る河口湖駅です。世界遺産になったからか、やたらと外人が多い・・・ここは日本か・・・?
五合目に着くと、さっきバス停で会ったアメリカから来た女の子たち・・・
「日帰りで山頂までいくの!」・・・(?)と言ってましたが、この後またまた偶然会いました。やっぱり六合目から引き返してきたようです・・・(笑)
「明日、富士山山頂まで走るんだ!」と言ったらけげんな顔をされました・・・
六合目まで歩くと、なにやら人だかりが・・・この日からちょうど「富士山保全協力金制度」がスタートして、マスコミが取材に来ていたのです。
協力金1000円を払った人に記念バッジを見せてもらいました。北斎の赤富士かな・・・
せっかくここまで登ったのだから七合目の鳥居荘まで行ってみようと思いました。
社長の天野さん(左)です。
「登山客は増えましたか?」
「増えたねー!!」「ところで下界は暑いでしょ?」
「チョー暑いっすよ!」
「ここは涼しくていいよー!」
お忙しい中お邪魔しました。
この後、下山。レースの受付をして富士山駅から宿のある河口湖に戻りました。
おっ!世界遺産記念列車かな・・・?
なんとシュールな富士山でしょう・・・ でもけっこう気に入りました。
翌日、いよいよレース当日です。スタート地点の富士吉田市役所(標高770m)です。
市役所前には富士登山競走の歴代の優勝者を記念するプレートがあります。66年の伝統を感じます。
スタート直前の緊張感たっぷりのトップグループです。
自分は一番後ろのCブロックなので、のんびり記念撮影!
今年は4000人以上の選手が出場しているそうです。
毎年、完走率が50%程度の過酷なレース、この中の半分は山頂に行けないことになるのかな・・・そう思うとやたらと緊張してきました。
スタート直前の気合入れ。「山頂までいくぞーーー!!!」「おーーーっ!!!」
はたして、アラウンドフィフティーの中年オヤジは完走できるのでしょうか・・・・?
後編につづく・・・
取材日:2013年7月25日、26日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。