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コラム カメラマンが行く!プロゴルフトーナメント

スタンレーレディス

スタンレーレディス

早朝からこんな状態、濃霧の中スタートを待つギャラリー。
早朝からこんな状態、濃霧の中スタートを待つギャラリー。

 インドア競技、ドームなどを除けば大方の屋外スポーツは天候の影響を受ける。その中でもゴルフは“モロ”に天候の影響を受けるスポーツだ。個人競技で競技時間も長いしフィールドも広大、コースのコンディションもある。通常の雨ならそのまま競技続行だが、大雨や雷雨、霧、風、積雪などで中断、中止になることもたびたびだ、特に梅雨や台風の季節は競技中断、中止が多い。

 今現在は梅雨明けして夏の到来だが、先日取材したスタンレーレディスは梅雨の最中。雨、濃霧に悩まされ27ホールに短縮され続行成立。女子は通常3日間競技なので27ホール、男子など4日間の場合は36ホールを終了すれば競技が成立する。中には月曜日が予備日としてとってある試合もあるらしい。過去には不成立の試合も何度かあり、昨年のヨコハマタイヤPRGRレディスは東日本大震災当日で中止になった。試合は成立したが競技続行不可能、二人同時優勝という試合もあったようだ。競技が短縮された場合賞金も減額される、今回の場合75%にカットされ、ランク加算額も75%だ。

有村智恵、イーブンパーながら耐えて優勝。
有村智恵、イーブンパーながら耐えて優勝。

 今年のスタンレーレディス、初日濃霧のため競技を中断、その後も回復せずサスペンテッドが決定、翌日第1ラウンドを再開続いて第2ラウンドという流れだったが、2日目もコースコンデションが悪く第1ラウンドの再開が大幅に遅れた、「天候回復の見込みもなく、このままでは第2ラウンドどころか競技成立も困難」と判断、第1ラウンド終了後、第2ラウンドの中止が決定。第1ラウンドまでの結果で決勝ラウンド進出が決まった。そして最終日、またしても早朝から濃い霧に包まれた東名カントリークラブ、濃霧のため中々スタートできず7度にも及ぶスタート時刻変更の末、9ホールに短縮インコースのみを使用することに決定。最終組がスタートしたのは午後2時前だった。

 その様な状況の中、有村智恵がイーブンパー通算5アンダーで優勝。昨年に続く大会2連覇、本大会3勝目だ。
「このコースは天候を含め何があるか分からない、いろいろな条件の中でやってきているので覚悟はできています」と言っていた有村だが、その経験を活かし大会3勝目を手にした。

この日4バーディー1ボギーで好調だった宋ボベ、最後のボギーが惜しい4アンダー2位タイ。
この日4バーディー1ボギーで好調だった宋ボベ、最後のボギーが惜しい4アンダー2位タイ。

 最終日、9時30分スタートの予定が遅れに遅れ13時55分にスタートした有村1打差2位タイ、最終組には同スコアで東北高校後輩の大和笑梨奈、1打差トップの森田理香子。この日森田、大和ともにボギーが先行、森田は出だしの10番をボギーで落とし12番もボギー、大和も11番12番と連続ボギーで有村がトップに、多くの選手がボギーを叩く12番もパーで切り抜け13番までイーブンで耐えた有村、14番5mのバーディーパットを決め2位森田と2打差に。
そんな優勝争いをよそに気を吐いたのが9組前の宋ボベ、出だしの連続バーディーに続き15、16番でも連続バーディー、“有村危うし”と思われたが18番ボギー…有村も17番ボギーだったので宋が18番パーで上がった場合プレーオフの可能性さえあった…

優勝のクリスタルトロフィーを掲げる有村智恵。このトロフィー何か…サッカーW杯に何となく似ている気がするが…。
優勝のクリスタルトロフィーを掲げる有村智恵。このトロフィー何か…サッカーW杯に何となく似ている気がするが…。

 大会2連覇の有村、最後のバーディーチャンスを逃したのは惜しかった、本人も悔しかったのか優勝スピーチでも「最後のパットが入れられるようになりたい」と語った。今回27ホールに短縮された、スタートの順延もありスタートしたのが午後、そのあたり気持ち的にどうだったか?「海外で貴重な体験をさせてもらった、向こうでは1日36ホールもよくあること、今日朝6時スタート明日午後2時スタートということもある。海外の選手はオンオフの切り替えを上手くやっている、自分にとっても良い経験になった」「27ホールは何が起きるか分からない、以前のこの大会で27ホールで負けている、その時の経験が活きた」
2勝目までに時間がかかったが?「2009年もここで2勝目をあげているのでそんなに悪くないと思う、ただ周りの厳しい意見が多かったので「やっと」という感じはあります。」
厳しい意見とは?「全てを否定されるというか…練習方法なども勝っている選手のやり方が正しいとか…食事に行ってもこんなことしてていいんだろうか?と自分の行動にも疑問を持った」
14番5mのバーディーパット、仕切りなおしたが?「風でボールが揺れていた、イメージしないと入らないと分かっていたので。それに今回はしぶとく行こうと決めていた、長いパットも慎重にやろうと…。」
「来年はアメリカのメジャーに挑戦したいという気持ちが出てきた」という有村だが、その前に日本のメジャー、賞金女王を狙ってほしい。

 現在、賞金ランクトップは全美貞、2位の服部真夕とは3000万近い差があるが、まだまだ射程権内だ有村はじめ服部真夕や笠りつ子など後半戦が楽しみになってきた。今年こそ韓国パワーを打ち負かせてほしい。

2012年07月30日

コラムフォト

取材担当プロフィール

山之内 博章 やまのうち はくしょう (はっちゃんと呼ばれています。)
1967年2月24日名古屋市生まれO型の魚座です
ゴルフフォトグラファーをやってますが、他に人物や商品も撮ります。
特技?なんだろ?カラオケは大好き。

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