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コラム カメラマンが行く!プロゴルフトーナメント

関西オープン 悪天候で中止

関西オープン 悪天候で中止

コースには着いたが土砂降りの雨。車から出られません…
コースには着いたが土砂降りの雨。車から出られません…

 久々の更新、というのは私の担当していた夏の試合が秋に入れ替わったので7、8月は殆ど試合取材には行っていない。
 ま、今年は梅雨明けも早く猛暑だったため助かるのだが…そんな残暑の中、関西オープンに行ってきた。最終日だけなので日帰りトンボ帰り、兵庫県三木市なので私達の感覚からするとそんなに遠くもないのだが…しかし当日、連日日照り続きだったのが一転大雨に…
大雨の中、名古屋から会場であるオリムピックゴルフクラブに向かう。プレス駐車場に入ったものの豪雨で車から出られず…「もしや中断?」と思い、プレスルーム担当にTELしてみると…「まだ1組もスタートしてません、一応10時30分にスタート予定です」ということ。
現在9時、まだ時間はたっぷりある。今出たらびしょ濡れだ…暫く車内で雨宿りすることに。
10時近くに雨脚が衰えたので徒歩でクラブハウスに向かう。プレスルームに着いてみると、スタート時刻が更に遅れていて11:00に変更となっている。
雨の状態を見に行こうとマスター室前まで行ってみると、スタート待ちの選手やキャディー達が待機状態。暫くその様子を撮影していると…「本日の競技は中止となりました」という表示がパッティンググリーンのスコアボードに…
んん…何にも撮れんかった…という訳で今回はプレー中の画像はありません。

優勝のブラッド・ケネディ、練習不足に想定外の事態「まさか優勝できるとは」
優勝のブラッド・ケネディ、練習不足に想定外の事態「まさか優勝できるとは」

 悪天候で中止なった今大会、優勝は前日単独トップのブラッド・ケネディに決まった、日本ツアー2勝目だ。賞金は最終ラウンド中止のため3ラウンド分の75%、900万円。少ない賞金が更に少なくなってしまった。 でも、この優勝にはケネディ本人もびっくり。先週まで日本ツアーは1ヶ月半の中休み、「6週間のオフは母国のオーストラリアに帰ってバカンス三昧、練習不足どころか、ほとんどクラブも握っていない。まさかこんな位置でプレーできるとは思わなかった」雨で中止とはいえ、そんな状況の中での優勝に誰よりも本人がいちばん驚いているようだ。来年は家族を日本に呼びしばらく滞在するつもりでいるらしい。

 
会場のオリムピックゴルフクラブ。重圧感のあるクラブハウス1989年バブルの絶頂期の竣工。
会場のオリムピックゴルフクラブ。重圧感のあるクラブハウス1989年バブルの絶頂期の竣工。

 最後に少し関西オープン(正式名:関西オープンゴルフ選手権競技)の歴史を紹介しよう。第1回大会は1926年大阪府茨木市の茨城カンツリークラブで開催、40年~48年は戦争で中断したが実に87年、79回に及ぶ歴史を誇る大会だ。日本オープンゴルフ選手権が1927年、日本プロゴルフ選手権が同じ1926年、最長が日本アマチュアゴルフ選手権で1907年98回目、本大会ポスターに「日本のオープントーナメントはここから始まった」とあるように、オープン競技に限っては関西オープンが日本最長の試合となる。ちなみにオープン競技とは「プロもアマチュアも同時に参加できる競技」のこと。
会場は関西地方のゴルフ場を対象に毎回変わる。また、日本オープンの地区予選会の意味合いもあり上位10名には日本オープンゴルフ選手権の出場資格が与えられる。最多優勝はドン故杉原輝雄氏で9回、石川遼も2008年に優勝している。以前はツアー競技だったものの1991年以降は暫くの間外されていた。2008年に石川遼が出場し優勝したため注目度がアップ。2009年に再び日本ゴルフツアー機構(JGTO)のツアー競技に指定され現在に至る。2009年といえばリーマンショックの後。ゴルフツアーもスポンサーが減り試合が激減、この年は本大会を入れても24試合しかなかった。その苦肉の策として関西オープンをツアー競技に格上げしたことも否めないだろう。

「みんなで盛り上げよう、関西オープン」の垂れ幕がかかる。
「みんなで盛り上げよう、関西オープン」の垂れ幕がかかる。

 よって賞金総額も6000万円(優勝賞金1200万円)と女子ツアー並で、昨今1億円以上が標準の男子レギュラーツアーの中では破格に安い。
また、賞金の低さもさることながら夏場の折り返し地点近くの試合でもあり、強豪選手にとっては後半のビッグトーナメントに備えての「骨休め期間」としての位置付けから出場を見送る試合でもある。
過去の優勝者を見てみてもAONの名前はなく、近年も強豪が出場しないため未勝利選手や中堅選手にとって狙い目となる試合でもある。
冠スポンサーが付けば大型トーナメントに成長する可能性もあるのだが、昨今の経済状況を考えると難しいだろう。
むしろこの関西オープンの様な、協賛スポンサーの集合体による小規模トーナメントを増やしたほうが日本のゴルフツアーにとって良いのではと思うのだが…如何。

2013年09月10日

コラムフォト

取材担当プロフィール

山之内 博章 やまのうち はくしょう (はっちゃんと呼ばれています。)
1967年2月24日名古屋市生まれO型の魚座です
ゴルフフォトグラファーをやってますが、他に人物や商品も撮ります。
特技?なんだろ?カラオケは大好き。

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