先日、人生初めての秋田へ行ってきた。“南秋田カントリークラブチャレンジトーナメント”。
チャレンジトーナメントとはいえ、この地方では男女含め唯一のプロトーナメントだ。秋田まで北上すれば、さぞ涼しかろうと思いきや、なんと名古屋とあまり変わらぬ暑さ、それも湿度が高い…。
初日予選、トップ-6に横田真一、岩本高志、続く1打差-5に6名、2打差-4に18名という大混戦。これは…明日プレーオフの可能性大か?
そして決勝ラウンド、最終組トップと1打差-5スタートの森本雄、「あまり調子は良くない」と言うように1番バーディースタート後、8番までパーが続く我慢のゴルフ。9番でやっと待望のバーディー。
後半11番でボギーを叩くもその後4バーディーで-10フィニッシュ。同組の岩本高志とのプレーオフと思いきや-10フィニッシュがあと2人いた。勝敗は森本雄、岩本高志、甲斐慎太郎、渡部光洋、の4人のプレーオフに持ち込まれた。
実は、チャレンジトーナメントでは速報板も、18番とINの何処かの2ヶ所くらいしかないので選手も関係者もギャラリーも正確なスコアは分からない。しかもトップ5組以下はスコアラーも付かないためハーフターンの選手申告でしかボードに反映されない。つまりリアルタイムではないのだ。そのため我々カメラマン(チャレンジは1~2人くらいしかいない)も上がってビックリ「優勝選手、全く撮っていないや」ということもありうるのだ。現に渡部光洋はINスタートからToday-7と猛チャージした。プレーオフとなったからよいものの単独首位で上がられたらお手上げだ。
プレーオフ1回目、森本、渡部がバーディーを決め2人による決戦へ。プレーオフ2回目、渡部はバンカーからの3打目を乗せきれず4オンのパー。森本が難無くバーディーパットを沈めチャレンジ2勝目を決めた。
優勝の森本雄は愛知県岡崎市出身、今大会終了後愛知に帰る予定だった。しかし中部国際空港行きの飛行機は1日2便しか出ておらず、最終も16時10分と早い。秋田空港までの距離を考えると乗れるかどうか微妙だ。「どうせ帰れないんならプレーオフに残ってやる」という思いで終盤猛チャージ、結果優勝というお土産を手にした。因みに私は秋田新幹線、その新幹線も秋田駅17時10分でギリギリでした。
森本にとって秋田は思い出の地だ。東北高校時代、秋田わか杉国体がここ南秋田カントリークラブで開催され何度も回った。「お世話になったゴルフ場にずっと恩返しがしたいと思っていたが、中々結果が出せなかった。今回の優勝は本当に嬉しい」現在チャレンジツアーランキング1位、チャレンジ賞金王になれば来年1年間のレギュラーシードを獲得できる。プレーオフを見ていても派手さはないが堅実なゴルフをする印象を受けた。愛知県出身の25歳に期待したい。
今回プロアマ戦が火曜日、本戦が木金だったので水曜1日お休みが出来た。初めての秋田体験ということで、ホテル近隣だが歩いて秋田観光をしてきた。まずは駅前の西武にある稲庭うどん「佐藤養助」へ、うどんを食べ一杯飲んで、久保田城へ“登城”。裏の住宅街へ降りて石油リグを見に八橋(やばせ)油田へ。
帰りは帝国石油前から路線バスで帰ってきた。
東北地方の日本海側で石油が採れるのは知っていたが、その現場を見るとなんと“のどか”なことか。中東に見るような大きな櫓の様なものは無く…田畑の中にリグ?(ユニット型ポンプ)を見つけると、まるで宮崎駿のアニメの世界みたいだ。私もだが始めて見ると「何これ?」とビックリする。
秋田には草生津川沿いに八橋油田があり昭和30年頃には190万バレルの産出量があったといわれ国内最大の油田だった。現在も採掘しているが、その量は年間10万バレルとか…。日本の1日の消費量にも満たない量だが、国内でも僅かながら原油が採れることを思うと何か…感慨深いものがある。近年佐渡沖では大規模な油田がある可能性が指摘されていて、今年試掘が始まるそうだ。その規模は成田空港10個分だとか。果たして国内需要の何パーセントをカバーできるか??
2015年08月13日