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コラム カメラマンが行く!プロゴルフトーナメント

46thマンシングウェアレディース東海クラシック 2015

46thマンシングウェアレディース東海クラシック 2015

優勝カップを掲げ笑顔を振りまくキム・ハヌル。

優勝カップを掲げ笑顔を振りまくキム・ハヌル。

 ハヌルとは韓国では「空」の意。晴れやかな秋晴れの青い空の下、日本女子ゴルフツアーに新たなヒロイン誕生。先日、新南愛知カントリークラブで開催されたマンシングウェアレディース東海クラシック。韓国のキム・ハヌルが日本ツアー初優勝を果たした、キム・ハヌルと聞いてもまだ馴染みが無い人が多いかもしれないが、韓国ではイ・ボミと人気を二分する超人気選手。その清々しい笑顔からイ・ボミの“スマイルキャンディ”に対して“スマイルクイーン”と呼ばれている。2011年、2012年の韓国(KLPGA)ツアー賞金女王。2012年以降モチベーションを保つことができず低迷していたが、昨年、変化を求め日本ツアーのQT(クオリファイングトーナメント)に挑戦、ファイナルQT13位で2015年度レギュラーツアーフル参戦を確実にした。

16番グリーン、8mのロングパットを決めガッツポーズのキム・ハヌル、このバーディーが決め手となった。

16番グリーン、8mのロングパットを決めガッツポーズのキム・ハヌル、このバーディーが決め手となった。

 今季レギュラーでもその実力を発揮、着実に予選通過を積み重ね日本のコースに慣らしていった。前週の日本女子プロゴルフ選手権では5位タイ、そしてホステスプロ(デサント契約プロ)として挑んだ今大会で初優勝を果たし“スマイルクイーン”の笑顔を振りまいた。

 決勝ラウンド、通算8アンダーで首位タイスタートのキム・ハヌル。「目標は優勝よりも11アンダー」。1番ボギースタートで一瞬暗雲立ち込めたが、着実にバーディーを拾いスコアを重ねる。試合展開は最終組が12番通過時点で10アンダーが4人、9アンダー2人と大混戦の様相に。誰もがプレーオフを予感したとき酒井美紀が15番で1つ抜け出す。が、続く16番ショート、酒井は1打目を左手前のバンカーに入れてしまう。2打目で2m近くまで寄せパーの可能性を残したが、その直後ハヌルの8mのロングパットが決まる。8mと距離があったため「2パットでいいと思っていたが入ってしまった」というハヌルのバーディーに動揺したのか? 2mほどのパーパットを外し、続く返しのパットも外してダブルボギー。ハヌルは通算12アンダーとなり前組の横峯さくらと松森彩夏が、17番をボギーで終えスコアを落としたため、残るライバルは1打差11アンダーの申ジエのみ。その申ジエも今ひとつスコアを伸ばすことができずにいたためこれでほぼ勝負が決まった。

酒井美紀のパターカバーには「嵐」の文字が、彼女はアイアンにメンバーの名前を刻印するほど嵐の大ファンだ。

酒井美紀のパターカバーには「嵐」の文字が、彼女はアイアンにメンバーの名前を刻印するほど嵐の大ファンだ。

 「日本にずっと住むつもりで日本ツアー参戦を決めました、アメリカへ行く予定はありません。日本が好きだから」。日本のお気に入りのタレントは「嵐」だそうで、同じく同組で首位争いをした酒井美紀も嵐の大ファン。酒井はキャディーバッグに写真をつけていて、ハヌルはプレー中それをいつも見ていたと言う。

 韓国でも日本でもいつも両親が帯同していたが前週から帯同を断わった。「両親がいるとついつい甘えてしまう。1人でやってみたかった」。その結果が前週の5位タイ。そして今回の優勝に繋がった。

 同じ韓国のイ・ボミとは同い歳(26歳)で家も近く仲の良い友達だ。イ・ボミは「同じ舞台でプレーすることが楽しみ」と言っていたが、実力、ルックスともに兼ね備えた、二人の韓国美人プロが暫く日本のツアーを圧倒することは間違いなさそうだ。

2015年10月07日

コラムフォト

取材担当プロフィール

山之内 博章 やまのうち はくしょう (はっちゃんと呼ばれています。)
1967年2月24日名古屋市生まれO型の魚座です
ゴルフフォトグラファーをやってますが、他に人物や商品も撮ります。
特技?なんだろ?カラオケは大好き。