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コラム カメラマンが行く!プロゴルフトーナメント

南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント 2018

南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント 2018

AbemaTV”ツアーと名称を変えたチャレンジツアー。テレビカメラや弾道計測器“TRACK MAN”、さらにラウンドガールまで登場。1番Tee回りも賑やかに…。今までも太平洋クラブチャレンジでは導入されていたが、今年から全チャレンジトーナメントに導入される。

“AbemaTV”ツアーと名称を変えたチャレンジツアー。テレビカメラや弾道計測器“TRACK MAN”、さらにラウンドガールまで登場。1番Tee回りも賑やかに…。今までも太平洋クラブチャレンジでは導入されていたが、今年から全チャレンジトーナメントに導入される。

 南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント。この大会へ行くのも既に4年目。観光地秋田という土地柄に加え、私自身“秋田フリーク”になってしまったことから毎年紹介させていただいている。

 男子チャレンジトーナメントは今年からインターネットテレビ局であるAbemaTVが全試合のスポンサーに付き“AbemaTVツアー”に名称を変えた。賞金も総額で5,000万円増額され、南秋田CCチャレンジも500万円増の総額1,500万円に。試合日数も2日間競技から3日間競技になり、ワールドゴルフランキングの加算基準をクリア。2019年度から加算対象になる。今までひっそりと開催されていた感のあるチャレンジも、全試合インターネット中継されることでにわかに活気付いてきた。

 今大会注目は女子の宮里美香が出場したことだろう。ギャラリー増加が見込まれたが3日間天候が不安定で初日は朝から強風が吹き大荒れの天候。コースコンディション不良のためスタート時間が順延された末に9時32分に中止が決定した。競技は予選無しの36ホールに短縮して行われることになった。

 2日目に行われた第1ラウンドは雨が少し残ったが、前日の大雨でグリーンが柔らかくなったため終日混戦状態。その中で首位に立ったのは比嘉一貴とJ・Yキムで、ともに5アンダー。注目の宮里美香はトリプルボギーが響き5オーバー136位タイ発進。

表彰式には青木会長も駆けつけた。男子ゴルフ再生への意気込みが感じられる。青木会長、田村社長に囲まれて会心の笑顔で写真に納まる比嘉一貴。

表彰式には青木会長も駆けつけた。男子ゴルフ再生への意気込みが感じられる。青木会長、田村社長に囲まれて会心の笑顔で写真に納まる比嘉一貴。

 最終日、この日も天候が危ぶまれたが組み替え無しで予定通りスタート。ただ午後から大雨が予想され当日中にホールアウトできるか?が関係者の課題だった。予選落ちが無いため152名もの選手が無事競技を終えるには時間がかかる。雨で中断があれば明るいうちにホールアウトできなくなるのだ。たとえ全選手ホールアウトできたとしてもプレーオフになった場合、翌日土曜日に該当選手だけのプレーオフも計画された様だ。

 結果は比嘉一貴が単独首位でホールアウトし、後続の選手がスコアを伸ばせず決まってくれたため、関係者全員「ホッ」と胸を撫で下ろした。もし翌日プレーオフとなれば当日帰れないため、私を初め関係者は飛行機の予約変更やホテルの予約などをしなければならず結構大変なのだ。またゴルフ場側も想定外で困惑するにちがいない。翌日は通常営業があるからだ。

優勝は決めたが最終18番はボギー。控えめなガッツポーズの比嘉一貴。

優勝は決めたが最終18番はボギー。控えめなガッツポーズの比嘉一貴。

 目標スコアをToday10アンダーに定めスタートした比嘉一貴。前半で4連続バーディーなど単独首位を独走。18番こそボギーだったものの、2位白佳和に2打差。通算12アンダーでチャレンジ初優勝を果した。日本オープンローアマ、6年間ナショナルチームなど、学生時代から名の知られた存在だった比嘉。昨年のサードQTでスコアの過少申告で失格。悔しさを胸に海外を転戦し、今年はアジア下部ツアーで優勝するなど腕を磨いてきた。158cmと小柄だが果敢にピンを狙っていくアグレッシブなゴルフが魅力の23歳だ。今回の優勝で後半のチャレンジ出場権も得て、RIZAP KBCオーガスタへの出場も決まった。このチャンスを活かせることができるか?

 最近チャレンジ上がりの選手がレギュラーで活躍している。この秋田で一昨年優勝した池村寛世、小鯛竜也、山岡成稔、今をときめく秋吉翔太、などなど。「プロは試合に出てなんぼ。プロの選手に試合に出る機会を与えたい」という南秋田カントリークラブ代表取締役田村和男氏の思いも寄与しているのではないだろうか?

 2度目の男子チャレンジトーナメントへの挑戦だった宮里美香は終盤土砂降りの大雨に見舞われ競技は一時中断。最終1組前ということもあって当日のホールアウトも危ぶまれたが、何とかフィニッシュ。通算7オーバー138位タイ。男子の平均飛距離が280ヤード近いのに対して宮里の飛距離は240ヤード前後。6939ヤードのコースで雨の影響もあり、ランも出ず苦戦を強いられた。

かっぱ小路。入口に“どぶろく屋”がある。奥はバーやスナックが続く。

かっぱ小路。入口に“どぶろく屋”がある。奥はバーやスナックが続く。

 今回4回目の秋田。昨年から気になっていた繁華街川反(大町)の“小路”を散策してきた。調べてみると川反には昭和の雰囲気いっぱいの“ディープ”な小路がいくつか存在する。その1つを昨年見つけ“場末”マニアの私は非常に気になっていたのだ。

 ただ散策するだけでは面白くないのでついでに一杯やってきた。言い方は悪いかもしれないが私はこんな“場末”の雰囲気が大好きなのだ。より昭和なディープ感を醸し出すためモノクロ写真で紹介する。

 まずは“かっぱ小路”。奥行きは30mくらいか、入口には大町案内所の看板と居酒屋“どぶろく屋”。「ここに秋田があります」と書かれている。「そっか秋田が堪能できるのか?」と興味を引かれ翌日店に入ってみるとおばちゃんひとりで切り盛りしていた。まだ時間が早かったため客は私一人。ビンビールにお通しで出されたサザエのつぼ焼き、とんぶりと地鶏のつみれ焼きを注文。秋田はお通し代が入るためか以外に高かったが、その代わりお通しもちゃんとしたものが出てくる。

みきょう小路奥にある溜まり場?中々“ディープ”でしょう?野良猫がいい雰囲気出してます。

みきょう小路奥にある溜まり場?中々“ディープ”でしょう?野良猫がいい雰囲気出してます。

 次は、かっぱ小路のすぐ裏辺りに位置する“川反五丁目小路”。入口辺りが五丁目小路で奥にいくと
“川反五丁目小路”の看板がある。ここはちょこっと新しい感じがした。

 3ヶ所目はそこから60m程の所にある“みきょう小路”こちらは少し構造が複雑。奥でL字に曲がっていて片側が駐車場になっているが、昔はここにもお店が並んでいたのだろう。実際に営業しているのかどうか分からないようなお店も。たぶん週1営業とかそんな気儘にやっていそうな雰囲気のお店が多い。ここは野良猫の集会場になっているらしく猫が沢山いた。小路の住民にもらうエサにより命を繋いでいる様だ。そこから続く“祇園小路”という所もあるが、ここはあまり雰囲気は残っていなかった。

宮本の焼き鳥。味よし値段よし。たぶん来年も訪れるでしょう。

宮本の焼き鳥。味よし値段よし。たぶん来年も訪れるでしょう。

 最後は昨年から気になっていた“千秋小路”。奥行きは20mくらいか?奥の方のお店は営業しているのかちょっと怪しい所も…。入口には“宮本”という焼き鳥屋があり、ここでもちょこっと一杯ひっかけた。一人でも入りやすく美味しくて、値段もリーズナブル。なんでもこの川反界隈に3店舗あるらしい。

 一通り小路を散策したところで川反を南に下るとスナックが多くなる。さらに1ブロック南、大町6丁目に行くと“歓迎秋田特殊浴場協会”の看板が…。どうやらこの辺りは風俗街らしい。さらにその奥には有名な新政酒造がある。来年秋田を訪れることがあればこの辺りを散策してみよう。

2018年09月11日

コラムフォト

取材担当プロフィール

山之内 博章 やまのうち はくしょう (はっちゃんと呼ばれています。)
1967年2月24日名古屋市生まれO型の魚座です
ゴルフフォトグラファーをやってますが、他に人物や商品も撮ります。
特技?なんだろ?カラオケは大好き。