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コラム 花紀行

あま市 “田園植物園” のロウバイ

あま市 “田園植物園” のロウバイ

一月上旬の小寒から、二月初旬の立春にかけての一カ月は「寒の内」と呼ばれ、
一年で最も寒い時期とされます。

スイセン、ウメ、サザンカとともに「雪中四花」や「雪中四友」と称され、
寒中、思いがけなく明るい気分にさせてくれる花がロウバイです。

今回は、名古屋近郊でロウバイが楽しめる場所を訪ねて、
あま市西部の旧美和町区域にある2つの田園植物園へ。

↑まずは、市内西部を縦断する蟹江川の東岸にある「リバーサイドガーデン」。
東側には田園が広がり、駐車場もあります。

↑入り口部分です。
馬の頭に鳥が載った彫刻作品と花壇、
「ガーデンブリッジ通行止め」の看板がお出迎え。

南北に約350メートルと細長く、
「ガーデン」というよりは、川沿いの散歩道という風情です。
案内板によると、北から順に
緑の森、紅葉の森、小鳥の森、香りの森とカテゴライズされています。

ウォーキング中の女性に聞くと、
ロウバイは、南の方(香りの森)にかたまって咲いているとのこと。

入り口を左に曲がり、川沿いをしばらく歩いて行くと、
風に乗ってさわやかな芳香が漂ってきました。

余談ですが、
江戸時代の植物学書『大和本草』(1709年、貝原益軒著)で、
ロウバイの香りは「蘭ノ香ニ似タリ」と表現されています。

↑左手に黄色い点描。ロウバイです。
数は、全部で10株ほどかな。

↑近づくと、枯れたような色をした木の枝に
濃い黄色の花やつぼみがたくさん付いています。

まるで、ポンポンとポップコーンがはぜているようで、
見ていてうれしくなってしまいました。

↑下向きに付いている花が多く、小さなベルのようにも見えます。

↑花全体が黄色一色なので、これはおそらく「ソシンロウバイ」ですね。

↑北の方角を振り返ると、現在は通行禁止になっているガーデンブリッジと
その向こうを走る名鉄津島線の赤い車両が見えました。

↑タイワンフウの大木にとまるムクドリ。

川沿いの田園地帯ということもあり、様々な野鳥の姿が見られます。
散策中、川辺にカワセミの姿も見かけたのですが、
あっと思ってカメラを構えた瞬間に、どこかへ飛んでいってしまいました。

↑赤い実もたわわなトキワサンザシ。
ほかに、サザンカやマルバヒイラギの花が咲いていました。

↑グリーンベルトの東側に並ぶ「陶板植物図鑑」。
約1000枚の陶板に、愛知県内に自生する植物等が描かれているそうです。

↑リバーサイドガーデンを1キロ弱南下して、篠田橋近くの「モミジの緑地」へ。
こちらも敷地は細長く、ぱっと見たところではちょっとした散策路。
周辺は住宅街で、駐車場はありません。

↑入り口には「美和町 田園植物園 ここにはじまる」と書かれた石碑が。
旧美和町による田園植物園構想の発祥の地みたいです。
同エリアには、ほかにサザンカの緑地やムクゲの緑地、ヒトツバタゴの緑地など、
○○の緑地と名付けられた都市公園がいくつかあります。

↑ざっと数えたところ、ロウバイは大小合わせて約40株。
結構たくさんあります。

↑リバーサイドガーデンでは見当たらなかった「マンゲツロウバイ」も。
花の中心部分が紫褐色になっています。

↑こちらは「ソシンロウバイ」。

品種は、花弁の形や花色の濃淡、開花時期の早い遅いで判断しますが、
最近では複数品種の特徴を併せ持つ中間品種なども出てきて、
見分けるのが難しくなってきているようです。

一般には、中心部分に色が付いているかどうかで、
マンゲツロウバイ系かソシンロウバイ系かを見分けることが多いようです。

↑黄色い穂状の花を付けたヒイラギナンテン。
写真の真ん中付近にメジロがいるのですが、わかりますか?
みごとに保護色になっていますね。

花の蜜が大好きなメジロ。
たわわに咲いているヒイラギナンテンの蜜を吸いに来たようです。

りんとした寒さの中、
黄色くはじけるように咲き誇るロウバイに心癒され、
たくましい野鳥たちに元気をもらった一日でした。

取材日:2014年1月18日

DATA

リバーサイドガーデン

あま市金岩江付地内

モミジの緑地

あま市篠田西鳥34-1

交通アクセス

○公共交通機関
名鉄津島線「木田」駅から南東へ約1km(リバーサイドガーデン)
○車
名古屋第二環状自動車道・大治北ICから北西へ約5km。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。

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