蒸し暑く、
不安定な天候が多かった今年の夏も、
気が付けば、すでに終盤ですね。
どんよりと溜まった夏の疲れを、
たおやかなたたずまいのムクゲの花たちに癒してもらおう、
と、岐阜県大垣市の「北公園」へ行ってきました。
北公園は、大垣市の中央北寄りにあり、
JR大垣駅を挟んで、大垣城の北側にある公園です。
園内には野球場や陸上競技場、相撲場があり、
スポーツ競技場のような雰囲気です。
そんな北公園内にあるのが、「ムクゲの里」です。
↑公園の外周に植え込まれたムクゲ。
市の職員の方のお話では、
園内のムクゲは8品種約4000株。
今年の開花のピークはお盆頃だったそうですが、
ムクゲは花期が長いので、秋にかけてまだまだ楽しめるそうです。
↑「ムクゲの里」の案内看板。
園内のどの辺りにムクゲが植わっているか、
わかるようになっています。
↑案内看板、品種の部分のアップ。
看板には10種とありますが…。
黄色や青色の品種は見かけなかったので、
職員の方のおっしゃる通り、8種類なのだと思います。
↑一番たくさん咲いていたピンクのムクゲ。
街路樹などでよく見かける、お馴染みの花ですね。
花びらやめしべの感じが、
小ぶりのハイビスカスのようです。
ムクゲは、
ハイビスカスと同じアオイ科フヨウ属の落葉低木なので、
似ているのも納得です。
↑白地に、真ん中が赤いムクゲ。
こちらも、まちなかでよく見かけるタイプですね。
鮮やかな色合いが青空に映えて、
見ていてすっきりとした気分になりました。
↑こちらは、うす紫色で少し大ぶりなムクゲ。
ちょうど日陰になっていたこともあり、
物憂げなマダムの雰囲気。
↑赤色の八重咲き。
案内看板にあった「角倉花笠(すみのくら・はながさ)」かな。
ムクゲの八重咲きって、初めて見ました。
さわやかな色気のあるお嬢さんみたいで、きれいですね。
↑白っぽい花色の八重咲き。
真ん中が赤くなっているため、
全体に淡~い桃色に見えます。
↑赤色の一重咲き。
先に見たピンク色の花とは明らかに違う、
落ち着いた大人の赤です。
↑白色の一重咲き。
意外に、普段あまり見かけない真っ白なムクゲ。
清楚で涼しげなたたずまいに、見入ってしまいます。
↑濃いピンク色の八重咲き。
こちらはシャクヤクに似て、華やかな雰囲気。
言われなければ、ムクゲとはわからないかもしれません。
↑こうして、下から日の光に透かして見ると、
ケシの花のようにも見えますね。
赤やピンクのやわらかそうな花びらに、
光による濃淡が浮かび上がって、本当にキレイです。
↑まだまだ、つぼみもたくさん。
↑体中を花粉だらけにして、
花の中で遊んでいた(?)クマバチ。
雪の中を転げ回る子どものように、
楽しげに見えたのは気のせいかしら。
飽きることなく、花から花へ飛び回っていました。
北公園のムクゲは、
公園の西側から北側にかけての外周沿いと、
南側にある「青年の家」との境界辺りでたくさん見られます。
公園の面積は4.92ヘクタールあるそうですから、
ムクゲを眺めながら歩けば、
無理せずに園内をほぼ一回りでき、
良い運動にもなりますね。
夏の終わりの「ムクゲ・ウォーキング」、お薦めです。
ただし、水筒をお忘れなく!
取材日:2017年8月19日
北公園
岐阜県大垣市八島町2247番地
TEL:0584-47-8409(大垣市都市施設課)
※午前9時~午後9時開園
交通アクセス
○公共交通機関
JR大垣駅北口から北西へ徒歩約10分。
○車
名神高速・大垣ICから北へ約7km。
※無料駐車場有り。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。