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現地に行って、その場の雰囲気を体感する

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株式会社スタジオワーク
インテリアデザイナー
鈴木結加里さん

私とぶらっ人からのお知らせ

 日本人としての心の柔らかさを原点に、住空間のインテリアデザインやコーディネートを手がけています。最近特に意識しているのは、住まいにおける適度な緊張感の存在です。季節・時・人・空間のバランスがとれた中で住まいに緊張感がプラスされると、美しさと次への力を生み出す場になります。個人邸・マンション・商業空間や建物外観、造園に至るまで、お客様のその人らしさを表現するお手伝いをしています。
http://www.fuwari-works.com

 スウェーデンやフィンランドのインテリア・家具・照明計画などとても刺激を受けますね。どうしても見たい建築物がフィンランドのある地方にあり、とにかく見たい一心で行きました。このバスに乗ればたどり着く段階で、大失敗。運転手に英語が全く通じない、結局山中のバスの終点まで行くことに。終点で再度身振り手振りで行き先を伝え、やっとの思いで目的地に到着できました。

 苦労しても現地へ。がモットー。建物はその土地に建っていてこその存在。写真や映像では気温・湿度、土壌質まではわかりません。建築物としての本当の意味は、使われているその場、その時代に間違いなく存在していることだと思います。

 最近は、旅のテーマを毎年決めます。今年のテーマは『日本旅館』。建物&接客サービスを学びたい。歴史は日々の積み重ねですが、日本旅館には今日まで培ってきた重みがあります。温泉でゆっくりなんてできません。仲居さんの立ち居振る舞いや言葉遣い、館内の装飾やデザイン、お風呂場の雰囲気など。見て、話して、聞くことが次から次へ溢れます。寝るころにはぐったり疲れるほど、想像力が膨らんでしまうのです。

 お客様の意向をしっかり受け止め、結果としてのデザインやコンセプトで満足いただくためには、思考や体験を共有する作業が不可欠です。そのためにも、旅することはとても大切です。共有する作業は、引き出しが多ければ多いほど、その度合いが深くなります。足りないと感じる場合は、一緒に現地へ赴いてお客様の思考に近づくようにしています。

2010年03月13日

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