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コラム 熱湯コラム「いで湯のあしあと」

愛知・南知多温泉

愛知・南知多温泉

 2009年の幕開けとともに、寒い日が連日続いてたため、暖かい太陽が恋しくなってしまった。
先月、「寒い時期こそ雪国で温泉に限る!」なんて言ってのは誰だっけ?

 ・・・が、もともと寒さに強いわけではないのである。雪国仕様の足もないし、どうせなら海が見える暖かいところで、暖かい温泉につかって、おいしい海の幸を食べて・・・となると、近場での選択肢は、ただひとつ。『暖』を求めていざ、南知多へ!!

 南知多温泉郷は、近いだけあってこれまでにも何度か足を運んでいる。高速を降りて海岸道路に向かって車を走らせると、きらきらと眩いばかりに輝く太平洋が見えてくる。内海の海岸道路沿いには、やはりここも、昔バブっていたであろうリゾートホテルが立ち並んでいる。海が近いだけに、やはりリゾートなイメージなんだろう。どっちかというと、旅館ではなくホテルが多い。

 こんなキレイに海が見える海岸沿いではあるものの、何軒かつぶれてしまっているホテルもちらほらあるのが南知多温泉郷。そして、この地域で圧倒的な存在を誇っているのが、スパ&リゾート『海栄』RYOKANSグループの温泉旅館である。この地域だけでも3つの温泉旅館を経営しており、今回はそのひとつ『源氏香』の温泉付日帰りプランを選んだ。

 宿の名からもそうであるが、ここの旅館は「香り」にこだわっているらしい。ロビーに入ると、日替わりで焚かれるお香の香りに包まれる。その香りに癒されながら、まずは食事の前に、屋上10階の『雲上露天風呂』へ直行した。

 屋上、そして海沿いという絶好のロケーションだけに、伊勢湾に囲まれた太平洋を見渡すことができるゼイタクさである。幸いにもこの日は快晴で、遠くには小さいながらもはっきりと、篠島や伊勢神宮(!)なども見渡すことができた。しかし不幸にも冷たい強風が吹いていたため、お湯から出るとすんごく寒い。源泉の温度は44.6度と熱いため、長湯ができない。湯船に沈んだり、中腰になったりと、まるで「座り踏み台昇降運動」を繰り返していたら、アタマがくらくらしてきた。それでも、貸切り状態の大浴場を1時間ほどゆっくりとつかって温泉を出る。

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取材担当プロフィール

みなもといずみ
近場から遠出まで、行く先々に温泉マークを見つければすぐに飛び込んでしまうほどの温泉女。出張先ですら、温泉があればタオルとパンツを持ってでかけます。女である以上、温泉に癒される人生は永遠です。行き当たりばったりの旅が大好きな私のあこがれは、スナフキン。点々と旅を続けながらいで湯を求め、足あとを残していきたい!