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コラム 熱湯コラム「いで湯のあしあと」

京都・大原温泉 紫(ゆかり)の湯

京都・大原温泉 紫(ゆかり)の湯

 この日は、子育てに追われて干からびてしまった妹の誕生日だった。
 『大切な人への誕生日プレゼントに悩んだら、自分がもらって嬉しいものをあげましょう』
 誰かがそんなこと言ってたなぁ・・・と思い出し、早速、妹を家族ごと誘って連れ出した。

 京都市内から滋賀県堺方面へ向かって車で約30分。あっという間に山中に入り、「ここは京都か?」と思うほどのどかな風景が現れる。道中の道の駅では、地元で採れた野菜が売られ、京都の残暑を忘れるほどマイナスイオンでいっぱいである。空気も違うし、温度も違う。

 青々とした木々の合間からこぼれる木漏れ日を心地よく感じながら、ひとっ風呂浴びる前に寂光院を散策。澄んだ空気、輝く緑、お寺、土産屋、そして温泉。大原温泉近辺の界隈は、コンパクトながらもそれで十分である。何よりもマイナスイオンが充満しているのが目に見えるようである。足湯に浸かりながら、お茶まで飲めちゃう「足湯カフェ」まである。

 「大原山荘」の温泉に入る。ここは、宿泊(一泊2食付)のほか、「日帰り入浴プラン(昼食付)」があり、私達はそれを事前に予約。古くて広い日本家屋の内部を通過し、その裏にある温泉大浴場へ。年季の入った趣深いのれんをくぐる。つーんと心地よく強い桧の香りがし、小奇麗な脱衣所に入る。

 温泉は、内風呂と露天風呂がひとつずつ。ラッキーなことに、正午近かったためか、ほぼ貸切状態である。なぜかちょっと焦りながら小走りで浴場へ行くと、思い切りつるんっと滑ってしまった。それもそのはず、PH値は8.7と高め。無色透明、無味・無臭で「ナトリウム・炭酸水素イオンの効果で肌の角質を軟化させてくれる美人の湯」だそうな。源泉は27.9℃なので適温に加温してある。ぬるっとした温泉の効果はてきめん。連日の寝不足で荒んでしまったがさがさの肌も、心なしか滑らかになった気がする・・・。

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取材担当プロフィール

みなもといずみ
近場から遠出まで、行く先々に温泉マークを見つければすぐに飛び込んでしまうほどの温泉女。出張先ですら、温泉があればタオルとパンツを持ってでかけます。女である以上、温泉に癒される人生は永遠です。行き当たりばったりの旅が大好きな私のあこがれは、スナフキン。点々と旅を続けながらいで湯を求め、足あとを残していきたい!

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