【本文】

  1. トップ
  2. コラム
  3. 旅の達人
  4. こだわりが形になった作品 碧南で作る匠の“耳かき”

旅の達人 匠の耳かき 職人 加藤 惠一さん こだわりが形になった作品 碧南で作る匠の“耳かき”

バックナンバー インタビュー一覧匠の耳かき 職人 加藤 惠一さん

[碧南市]
匠の耳かき 職人
加藤 惠一さん

お知らせ

お問い合わせ/匠の耳かき
0566-42-1292
※自宅と兼用のため、対応できない時間帯もございます。
http://33kaki.com/index.html

※訪問の際は問い合わせまでご連絡ください。

 豊かな土地で育まれる地場産業と、モノづくり企業が工場を構える臨海工業地帯。ここ碧南市でも昔からさまざまなモノづくりが行われて来ました。そんな碧南でこだわりの「耳かき」を作り初めて30余年。全国でも珍しい耳かき職人・加藤惠一さんにお話を伺いました。

お土産から始まった創作活動 趣味が講じて約3万本

産直の野菜を楽しめる「あおいパーク」と田畑の広がる碧南の景色。

産直の野菜を楽しめる「あおいパーク」と田畑の広がる碧南の景色。

 碧南の市役所に勤務していた頃お土産で貰った柿羊羹の、竹の器を削り作ったものが最初の作品になりました。柔らかで丈夫なしなり、年月を経て変化した深みのある色合いなど、竹の美しさに魅せられたこともきっかけの一つです。耳かきの材料には、煤竹(すすたけ)という旧家の骨組みとして囲炉裏の煙で百年くらい燻(いぶ)された竹を使っています。そのため最近は入手が難しくなっていますが、独特の茶褐色の色艶など、目で見ても楽しんでいただけるような作品を作りたいと思っています。

 もともと趣味が講じて創りだしたものですので、真似することも教えてもらうこともできない事が、難しくもあり、面白いところ。同じものは2本と無く、削るたびに次はもっとこうしたいという気持ちが生まれます。歴史を積み重ねた工芸品も先人たちの努力で伝統になりましたが、もとは人々の暮らしから生まれた日用品。そういった意味で新しい伝統、新しい“ものづくり”がもっと世に出てくれば面白いのではないでしょうか。

地場の特産品が碧南の自慢 皆が誇れる地域の名産品に

自宅を兼ねた作業場には、加藤さんの作る耳かきを求めて遠方から訪ねてきた方の姿も。

自宅を兼ねた作業場には、加藤さんの作る耳かきを求めて遠方から訪ねてきた方の姿も。

 碧南市は名鉄三河線の終着駅。のどかなで豊かな土壌はありますが、あまり際立った観光地は少ないのかもしれませんね。それでも日本三大瓦の一つとして名高い三州瓦を始め、ランやイチジクといった地場の農作物も豊富です。特に落花生は今の時期が旬。塩茹でにして食べるとこれが旨いんですよ。

 また碧南は味淋(みりん)などを代表に、伝統を受け継ぎ守り続ける職人さんも多い町。そういった魅力や誇れる文化があれば、この地域に暮らす方の誇りや自信に繋がるとも思います。だからこそ私も自分のできることをキッチリこなし、これからも喜んでいただける耳かきを作って行きたいと思います。今年12月には名古屋・松坂屋でも販売しますので、お時間があればぜひお立ち寄りください。

道具がズラリとならぶ作業場。試行錯誤のすえ、独自で改良し作った道具も多い。

道具がズラリとならぶ作業場。試行錯誤のすえ、独自で改良し作った道具も多い。

ミリ単位の違いで触感が変わってくるため、繊細で精巧な作業が続く。

ミリ単位の違いで触感が変わってくるため、繊細で精巧な作業が続く。

おすすめ! お土産の達人
竹のしなりが心地よい、加藤さんの作る耳かき。見て楽しむ置型のものから実用的なものまで、形状もさまざま。耳内での掛かり具合など、好みに合わせて調整してくれる。
竹のしなりが心地よい、加藤さんの作る耳かき。見て楽しむ置型のものから実用的なものまで、形状もさまざま。耳内での掛かり具合など、好みに合わせて調整してくれる。

耳かき(普通型) ¥3,200
ケース大(左) ¥500 小(中) ¥400
スタンドセット(右)(耳かき2本入り) ¥26,000
(いずれも税別)
※この他にも多数取り揃えております

2014年10月

旅コラム
国内
海外