2008年09月11日
最近まで南フランスのモンペリエという小さな学生街で暮らしていた。日本からの荷物を受け取るため郵便局に出かけたら、窓口には不機嫌そうな顔をした中年の女性局員ひとり。彼女は倉庫に荷物を探しに行き、すぐに手ぶらで戻ってきた。
「今日は渡すことができません」
「私にはあなたの荷物が重すぎるから」
本が数冊と冬服が少々。10キロに満たないはずだ。私が自分で倉庫から荷物を運び出すと提案してみた。
「それもだめ。あなたは部外者だもの。明日また来てね」
この国では、サービスを提供する側が客に理不尽な主張をすることがままある。日本の逆かも。特に悪評高いのが地方の郵便局だ。
先週、2010年までに郵政事業の一部民営化を目指すと発表された。接客の変化に期待するのは、おそらく私だけではない。
(清水俊郎)