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パリ 新聞売り子復活実験

2008年10月22日

 この秋、フランスの日刊紙の組合が、パリの地下鉄主要駅で、昔懐かしい新聞の売り子を復活させる実験を始めた。もともとある売店とは別に通勤通学客に声を掛け、ふだん新聞を読まない人が手に取ってみるきっかけに、との試みだ。

 「パリジャン、フィガロ、レキップ、ルモンド、リベラシオン…」。呪文(じゅもん)のように各紙の名前を淡々と唱え、ひと呼吸置いてから「全部あるよ!」と叫ぶのは、郊外のデファンス駅の改札出口に立つドミニク・ドゥクレさん(42)。日本の競り市にも似た独特の掛け声で、毎朝九十部を売る。「目標の百五十部にはまだ届いていないけどね」。別の駅では三百部をさばくつわものもいるという。

 宅配制度が進んだ日本と異なり、駅やたばこ店で売る新聞が九割を占めるお国柄。実験はとりあえず年末まで、好調なら年明け以降も続ける。 (清水俊郎)

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