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アラメイン 砂漠に残る大戦の傷

2008年11月06日

 チャーチル元英首相は「アラメインの前に勝利なく、アラメインの後に敗北なし」と語ったという。地中海に面したエジプト北部アラメインは第二次世界大戦の大勢を決した激戦地である。

 「砂漠のキツネ」と呼ばれたロンメル独将軍の人形や戦車が並ぶ博物館、英連邦軍兵の墓地などを訪れたが、戦いを最もリアルに伝える遺物は、付近の砂漠の中にあるという。

 英独両軍が埋めた地雷。戦後、エジプト軍が除去を進めたが、激戦地だっただけに今も1000万個以上残っているという。うっかり触れてしまって命を落とす人が後を絶たない。

 専門家によると、埋めた場所が固い地盤ではなく砂漠であるため、発見は容易でないらしい。砂漠は風に吹かれて姿を変え、地雷も砂と一緒にジワジワと動いているという。遺物というより、まさに今も生きる兵器と言うべきか。 (内田康)

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