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台北 若手が担う日台関係

2008年12月12日

 日本人がかかわる台湾映画が話題だ。公開中の「海角七号」は興行収入の新記録を樹立した。日本の敗戦で台湾から帰国する教師が、教え子の台湾人女性にあてた手紙にまつわるラブストーリーを背景に物語は進む。娯楽要素がふんだんに盛り込まれ、館内は老若男女で大にぎわいだ。

 11月には、日本統治に対し日本軍に抵抗した客家(はっか)人の家族愛を描いた「一八九五」が封切られる。史実を踏まえた作品で、台湾で活躍する貴島功一朗さんが軍医の森鴎外役を演じている。

 これらの映画に共通しているのは日本人が好意的に描かれている点。一八九五では、森鴎外が戦争の悲惨さを自戒する日記文が効果的に挿入されている。

 監督の洪智育さんは40歳。試写会の後、「台湾をどの角度から見ても日本との関係が生じる」と語った。日本の統治時代を評価する主体は、その時代を体験した世代から若い世代へと移っている。素直に耳を傾けたい。

 (栗田秀之)

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