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上海 毛沢東も化ける偽札

2008年12月30日

 「これって偽札か」

 友人が取り出した100元(約1500円)札に見入った。透かし、大きさ、色使いに問題はないようだが…。

 ただ、紙の感触がちょっとツルッとしている。インクが多めで盛り上がっている部分も、真っ平らだ。そして、気付いた。「(肖像画の)毛沢東が少し太っているぞ」

 どうやら、銀行のATMに紛れ込んでいたようだ。後日、別の友人がATMから偽札を受け取る体験をした。同様の被害を地元紙も報じているが、銀行は認めていない。

 取引で偽札をつかまされた銀行員がATMに紛れ込ませている、といううわさだ。面倒でも、目の前で紙幣を偽札チェッカーに通す窓口で現金を引き出した方が良い。

 「照明の暗いバーで使おう」と友人がつぶやく。「冗談だよ。記念品にする」と言いながらも、目は笑っていなかった。

 (小坂井文彦)

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