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開城 新聞=『不良資料』の国

2009年01月23日

 高麗王朝時代の古都、北朝鮮の開城(ケソン)をバスで巡る、ソウルからの日帰り観光ツアーに参加した。事前に18万8千ウォン(約1万3千円)を払い、韓国ウォン札は米ドル札に換えた。

 当日の朝、持ち込みNGと聞いていた携帯電話やICレコーダー、韓国の新聞など、すべて南側施設に預けたつもりだった。ところが、北朝鮮の入管施設で税関職員がバッグから取材資料のファイルを見つけ、ペラペラめくっている途中で目付きが変わった。

 「新聞ですね」。しまったと思ったが後の祭り。取材予定の経済事件が載っていたので挟んでおいた韓国紙だった。「没収する」と日本語資料も丸ごと持っていき、「帰る時に返す」と素っ気ない。

 夕方の出国時に日本語資料は戻ったが、税関職員は罰金を払えと言う。理由は、新聞という「資本主義の不良資料持ち込み」。抗議しても通ぜず、50ドル払ったが、体制の違いを実感した。 (築山英司)

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