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台北 未来担う学生の一日

2009年01月29日

 日本統治時代に開校した台湾大学の創立80周年記念式典。世界各国の大学関係者やOBらとともに参列した現役学生たちは、やがて1人、2人と居眠りを始めた。学術書や小説を読む者、漫画を読む者。来賓らのあいさつに耳を傾けているのはほんの一握りだ。

 キャンパスでは大学祭が開かれ、日本同様模擬店がずらりと並ぶ。その中の浴衣をまとった一団は日台交流サークルの面々。こちらが日本人と分かると、人懐っこく焼きもちとタピオカ入りミルクティーをごちそうしてくれた。

 同じころ、台北市中心部の自由広場では、台湾大を中心とした学生たちが座り込みを続けていた。中国の対台湾窓口機関トップが訪台した際、警備陣が民衆を抑圧し「人権を踏みにじった」と、拳を突き上げていた。

 民選の総統3人はいずれも台湾大OBだ。母校の記念日にそれぞれの時間を過ごした学生たち。その中に未来の総統がいるかもしれない。

 (栗田秀之)

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