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彭陽県 酒も人情も濃厚な地

2008年12月15日

 内陸部の寧夏回族自治区彭陽県で、地元の役人ら7人と夕食を共にした。中国の焼酎・白酒を何度も一気飲みする伝統的な宴会だ。

 一人一人が私に「友好の印に」と乾杯を求める。46度の白酒で頭が爆発する。ビールに切り替えようとすると「チャンポンは悪酔いします」とグラスを取り上げられた。

 「最初の2、3杯だけは」と意地で飲み干すと「あなたは好漢(男らしい)だ!」とほめられた。もう後には引けない。必死で全員と杯を交わすと「さあ、次はサイコロ遊びをしよう。負けたら白酒だ」と声が上がる。倒れそうになった。

 ルールも分からず、負ければ一気飲み。あと一杯で確実に白酒が体内から逆流する。最後の勝負で私が振ったサイコロは「1・2・3」。最も強い目が出て“惨事”は免れた。

 人間関係が淡泊になった都会では少なくなった、自然体のもてなし。彼らに感謝しつつ、笑顔で別れた後は全速力でトイレに駆け込んだ。

 (平岩勇司)

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