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広州 警察不信も妙に共感

2009年02月12日

 出張先の広州から北京へ戻る際、空港へ向かう高速道路が急に渋滞となった。約30分かかって、渋滞の“先頭”に到達。そこでは警察官が道を封鎖し、全車線を通行止めにしていた。“先頭”の車が皆Uターンしていたことが、後続車が進んでいた理由だった。

 封鎖された道路の先を見渡すが、地平線まで道路が延びているだけ。封鎖の理由は想像できない。「何があったんだ」。タクシーの運転手に聞いても、「わからない。交通事故かも。こんなの初めてだ」と首をひねる。

 空港まであとわずかというのに、やむを得ずUターン。広州市街へ戻り、他の道を通り空港へ。余裕を持って出発したはずが、チェックイン締め切り間際の到着となった。

 万が一、間に合わなかったら、怒りの矛先は、多分原因も告げずに道路を封鎖した警察に向いただろう。警察への不満から暴動が相次ぐ中国だが、その気持ちもちょっと理解できたような気が。

  (池田実)