2009年03月25日
昨年末、モスクワ支局で事務機の消耗品がなくなり業者に発注した。だが配達指定日、待てど暮らせど届かない。業者に電話すると「担当者が出勤してこない」。理由を聞いて顔が引きつった。「昨晩、社のパーティーだったから」
やはり年末、老朽化で改修したばかりの記者のアパート。流し台の設置を管理者に依頼した。ロシアは今年1月1-10日が正月休みで、明けた11日の工事を申請した。「その日に決めましょう」と返答されたが、当てにならない。休み明けは二日酔いだから「どうなるか分からない」というのはお見通しだ。
とにもかくにも年末年始の当地は、いつも通り派手に浮かれていた。どれだけアルコールが消費されたことだろうか。一方で地方からは大量解雇が伝えられ、通貨ルーブル急落の危うい予測も。危機は皆、分かっているはず。ロシアでは「カネはあるうちに使え」というが、浮かれた様子にその意が見えた気がした。 (中島健二)