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パリ 一年の計…不安な年

2009年01月15日

 パリの繁華街の車道が、のぼり旗を掲げて興奮した2万人で、ぎゅうぎゅう詰めになっていた。若い女性が突然、周囲の人たちをむやみやたらにかさで殴り始め、逆に地面に押さえつけられた。路上に止めてあった車はひっくり返され、火を付けられた。

 イスラエルのガザ侵攻に抗議するアラブ系住民らのデモ行進。翌日、イスラエルを支持するユダヤ系住民らのデモもあった。

 何かにつけて街頭に集まり、しばしば悪乗りする国柄。最近は過激さを増している。

 大みそかから元旦にかけて路上で放火された車は、計1147台。前年に比べて3割も増えた。背景には、失業率の高さや格差の広がりに対する怒りがあるとされる。

 ギリシャでは昨年末、一人の少年が街頭で警官に射殺されたのをきっかけに暴動が始まり、まだくすぶっている。フランスでも3年ほど前に激しい暴動が起きている。 (清水俊郎)

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