2009年01月17日
年越しを台北市内の支局で迎えた。支局は市中心部のビルの15階にある。東側の窓から、開業中の超高層ビルでは世界一高い「台北101」を一望できる。
毎年、101周辺ではカウントダウンイベントが開かれ、その主役は高さ508メートルのビルから打ち放たれる花火のショーだ。3000万台湾元(約8200万円)を投じて188秒間にわたって夜空を彩った花火はさすがに圧巻だった。
ところが、台北の年越しはそれだけでは終わらない。101の花火が終わるのを待っていたかのように、市内のあちこちで花火が上がった。市民のさまざまな願いを託したかのような花火の数々は、小規模ながらも101以上に印象的だ。
台湾では、新年より春節(旧正月、今年は1月26日)を盛大に祝うのが習慣だが、1月1日午前零時からのひとときも痛快だった。 (栗田秀之)