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ニューオーリンズ 歴史の重み示す裏庭

2009年05月16日

 樹齢300年というカシの大木が深緑のトンネルをつくり、しょうしゃな館へと導く。北米一の大河ミシシッピ川河口付近には「これぞ米国南部」と思わせる元大農園主の邸宅が両岸に並ぶ。

 この地域は、もともとフランスの植民地だったのを米国が購入した。仏語系の農園主の館は赤や黄、英語系の家は白と、色で区別されている。

 多くは南北戦争などで焼失したが、一部は再建され公開されている。ある邸宅のバルコニーから裏庭を眺めると、サトウキビや綿花農園だった広大な大地には、残った奴隷小屋がぽつりぽつり。ガイドの女性は「ここには奴隷が1000人以上おり、小屋は本館から4、5キロ先まであった」と説明してくれた。

 白亜の邸宅の一つを、5歳の息子が「ホワイトハウスのようだ」と形容した。そう言われ、アフリカ系大統領誕生の重みをずしりと感じた。 (阿部伸哉)

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