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バンコク 危険比べは水掛け論

2009年04月19日

 乾期から雨期への変わり目の3月。強烈な日差しがバンコクに戻ってきた。夏本番間近のこの時期に降る通り雨は、たわわな実りを願って「マンゴーの花房を洗う雨」と呼ばれ、南国にありながらどこか季節の移ろいを感じさせてくれる。

 日本では待ちわびた春に街が浮き立ち始めるころ、バンコクもそわそわする。4月半ばのタイ正月(ソンクラーン)の帰省や、今や風物詩となった“水掛け合戦”を心待ちにする人が多いからだ。

 水掛けは元来、年長者の手のひらに香りの付いた水を少量掛けて敬意を表す儀式。だが近年は若者が至る所で誰彼なしに水鉄砲やバケツで水をかけ、顔に白粉を塗りつける無礼講の代表格になった。

 去年は物珍しくて出歩き、腹立たしいほど堪能した。今年は田舎に行き、本来の姿に触れたいと思う。ただ正月1週間は飲酒などによる交通事故が全国で多発し、昨年は4000件以上、死者368人。危険度はそう変わらないか。

 (林浩樹)

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