2009年04月11日
国王の離宮がある、という以外に予備知識もなく取材に向かったタイ中部の小さな町フアヒン。町を埋め尽くすおびただしい白人に驚かされた。
ホテルも白人ばかりで、町中を歩く人も半分以上が白人ではないかと思えるほどの光景だ。どこから来たのか尋ねてみたが、言葉が通じない。ホテルで聞くと「うちの場合、フィンランド人とドイツ人がほとんど。英語を話さない人が多いですよ」と言う。
町中を歩くと、土産物店やレストランに北欧諸国などの国旗が掲げられていて、読めない言葉で商品の説明書きが添えられている。
ある土産物店のドアに大きく何語かが書かれていた。「歓迎」とでも書かれているのだろう。中に入って何語なのか尋ねてみると、店主がまじめな顔で言った。「ヨーロッパのどこかだよ。書いてもらっただけだから、どこだったかは知らないな」
(吉枝道生)