2009年06月07日
先日、全国鰻蒲焼商組合連合会など日本のウナギ関連業者らが「台湾鰻研修団」を組んで訪台し、養殖場を見学したほか、台湾側の業者らと意見交換した。
日本では台湾産ウナギを国産として販売する産地偽装問題が起きた。連合会の湧井恭行理事長は「中国製ギョーザ中毒事件以来、中国食品に起きたバッシングが台湾産ウナギにも及んでいる。ひとえに消費者の輸入物に対する理解不足が原因」と背景を説明する。
「台湾のウナギはおいしい」とPRを続けている台湾区鰻魚発展基金会の郭瓊英会長は、偽装事件について「質がいいから偽装のターゲットになった。かえって台湾産のおいしさが認識できたのでは」と胸を張る。
基金会によると、台湾から日本へのウナギの輸出は40年余前に始まった。輸出先はほとんどが日本。台湾産がなければ日本のウナギ市場は成り立たない。
(栗田秀之)