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プノンペン 最悪の凶器は暴走車

2009年06月12日

 交通事故直後の現場を、十数年ぶりに目の当たりにした。トラックとバイクの正面衝突で、バイクの女性は即死。トラック運転手は現場から逃げたらしい。亡くなった女性の手には、屋台で買い求めた昼食が握られたままだった。

 カンボジアの首都を車で走ると「事故が起こるはずだ」と納得する。車線を無視し、反対車線を長時間走る。猛烈なスピードで、追い越しをかける。一方通行、Uターン禁止を守らない。交通マナーは無に等しい。

 3人乗りのバイクが警官に取り締まられそうになり、Uターン。かなりのスピードで今来た車線を逆走して逃げるのも見た。

 その話をカンボジアの知人にすると「その程度なら、夜に比べればましだ」と言う。「深夜なら飲酒運転も多く、スピードは100キロ以上がざら」だそうだ。さらには「教習を受けず、金で免許を買う人もいる」とか。それを聞き、ここでは車が地雷や銃以上の脅威に感じられた。

 (古田秀陽)

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