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台北 振興策 隠し球あるか

2009年07月06日

 台湾プロ野球リーグが先月下旬、開幕した。始球式で「きれいなカーブ」(台湾紙)を投じた馬英九総統は「野球への情熱を取り戻す」と宣言した。

 総統が盛り上げに躍起となるのには訳がある。今年はリーグ設立20周年の記念すべき年だが、八百長事件と経営不振で2球団が解散、球団数が4つに減った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、北京五輪に続いて格下の中国に連敗。ファンの間で「国辱もの」と不満が爆発した。

 台湾では野球が「国技」とされるだけに、昨年以降の体たらくにはさすがに政府も業を煮やして野球振興策を練り始めた。球場内では、八百長防止のため検察当局が目を光らせている。

 WBC決勝の夜、立ち寄ったコンビニでなじみの店員に「おめでとう!今夜はビールで乾杯だね」と祝福された。何ともうらやましそうな表情から、低迷する台湾プロ野球への恨み節が伝わってきた。

 (栗田秀之)

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