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フナフティ おおらかさが国の宝

2009年08月20日

 南太平洋の島国ツバルでは「常識」を裏切られてばかりだった。首都フナフティの「国際空港」の滑走路は、人も車も出入り自由。飛行機の着陸が間近になるとサイレンが鳴り、みんな滑走路から逃げる。

 刑務所には塀もない。逃げてもすぐ村の人たちに連れ戻されるから、心配はないとのこと。多くは泥棒で、凶悪犯罪はほとんどないという。政府要人らは警備もなく歩き回っていた。

 外国人だからといって警戒する様子はない。あいさつすると笑顔が返ってくる。規則や特別な視線に悩まされたこれまでの外国滞在に比べ、おおらかな居心地のよさを感じる。

 しかしインフラ整備が遅れ、電話はほとんど通じない。テレビなどの娯楽もない。水は雨をためて使い、お湯は出ない。食料はほとんど輸入で、食事の選択の幅は狭い。せっかくの島国なのに海岸浸食でビーチがない。長期滞在には向かないようだ。

 (熊倉逸男)

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