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諸葛八卦村 見料引き上げの計か

2009年08月19日

 「三国志」の名宰相、諸葛孔明の子孫が暮らす村で「座りなさい」と占い師に呼び止められた。

 孔明から50代目という諸葛草陽さん。三国志が好きで中国に興味を持った身としては、ミーハー感覚でいすに座った。

 私の額とあごを指さし「うむ、天と地のバランスが良い」と言う。おお、まるで孔明に話しかけられた気分だ。「88歳まで長生きする」「あなたの人相は97点」。採点までされた。

 最後に、「名前を書いて」とノートを手渡された。うん? いろんな名前の横に170元、180元などと金額が書いてある。「見料は好きな額で結構」と。ケチな日本人と思われたくない。200元(約3000円)払ったが、孔明譲りの「策」に乗せられたような…。

 取材に同行したガイドの諸葛建玲さんは「無理しましたね」と苦笑。孔明が考案したという陣中食「行軍菜」をおごってくれた。

 (平岩勇司)