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コロンボ 日本びいき 助かった

2009年09月15日

 内戦の取材で初めてスリランカに入った。最大都市コロンボの北の国際空港は厳戒態勢。税関では、申告物がなくても厳重な手荷物検査が行われていた。

 ところが、記者が旅券を提示すると、職員は表紙の「日本国」の文字を指でなぞりノーチェック。ぶつぶつ言いながらスーツケースを開け閉めする欧米人らを横目に「日本人でよかった」と感じた。

 この国の「日本びいき」には驚いた。知り合ったテレビマンは昨年3月、日本紹介番組の制作で来日。雪の北海道から桜の東京、ヒロシマ、沖縄の海へと南下したという。「日本の魅力を丸ごと伝えたくて春を選んだ。強行軍に女性リポーターは音を上げたけど」

 スリランカは日本と同様に島国で仏教国。人口はインドの55分の1なのに学校で日本語を学ぶ生徒数は3倍とのデータや、日本の戦後補償を辞退した歴史もある。4半世紀に及んだ内戦による深い溝を埋める手助けは、四季を持つ国の仕事だろう。 (林浩樹)

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