2009年07月07日
ミュージカル映画「私を野球に連れてって」が好きだ。若きフランク・シナトラとジーン・ケリーが歌って踊る能天気なドタバタ劇を見て以来、1度は球場でその愛唱歌を歌いたいと思っていた。
だが、首都ワシントンを本拠地とするナショナルズは圧倒的に弱い。判官びいきでもないので二の足を踏んでいたところ、聞けばイチローも到達したことがない30試合連続安打を記録した若手有望株がいるという。
そんな役者がいるのならと先日、初めて球場に足を運んだ。試合は予想外の大接戦。7回表終了後、1点差を追う最高の状況で歌を歌うと、その裏2死、役者は敬遠されたものの後続の打者から逆転満塁本塁打が飛び出し快勝した。
チームは今も勝率3割前後で最下位を独走中。周りからは「今シーズン最高の試合だった」と冷やかされるが、歌詞にある「ホームチームを応援しようよ」とばかりに、すっかりファンになってしまった。 (岩田仲弘)