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ベルリン 競技の本場で手応え

2009年09月29日

 歴史的な結果となった東京都議選の直前、ベルリンのブランデンブルク門前で、国際パラリンピックデーのイベントが開かれた。

 2016年の夏季五輪開催を目指す東京も、ほかの3候補地とともに、五輪・パラリンピック招致委員会がブースを出展。競技会場へのアクセスのよさ、バリアフリー設計の行き届いた施設など、東京の利点をアピールした。“PR大使”として参加した射撃の田口亜希さん(38)は「自国開催で競技が目に触れる機会が増えれば、障害者が社会にも、世界にも、もっと出ていける」と期待に輝く目で話してくれた。

 障害者のスポーツ参加では進んでいるとされるドイツ。「(既存施設の利用などで)お金もかからないようだし、Tokioかしら」。会場のベルリン市民の間では東京やや優位だった。都議選ほどの波乱があるかどうか。運命が決するのは10月2日だ。 (弓削雅人)