2009年09月29日
深夜、娘が宿題をしながら、かたわらのテレビを気にしている。映っているのはタガログ語のニュース番組。ちらちら見ているのは台風情報だ。
フィリピンは台風の季節に入った。子どもたちにとっては、休校の増える時期。マニラ生活で休校になったのは台風とクーデター騒ぎのときだけだが、もちろん台風の方が圧倒的に多い。
テレビで「マニラ首都圏・シグナル2」と警報が出れば、翌日の学校は休み。宿題を中断してベッドに直行できる。
台風ではいつも多くの死者が出る。大都市マニラでも家々のガラスが割れ、ドアが吹っ飛ぶ。街のあちこちが川や池になる。電話やネットの不通も悩みの種だ。
ネット上では、当地の気象庁より日本の気象庁の方が最新情報を伝えている。日本の気象庁がフィリピンのシグナルの強さも伝えてくれれば、娘もテレビを見なくてすむのに…。 (吉枝道生)