2009年10月01日
モスクワ支局で契約するインターネット接続サービス会社から請求書が届いた。前々月の使用料が未払いなので至急支払うよう求めている。
だが、間違いなく払った。領収書もある。電話で「何かの間違いでは」と聞き、返答に驚いた。「未払い利用者をいちいち調べると大変なので、すべての顧客に出しました」
年に1度、この会社のコンピューターは自動的に全利用者を未払い客として登録し、請求書を打ち出す。それを送っているという。払ったのに請求書が届くのは当地でよくあるトラブルだが、こんな確信犯がいるとは…。
確かにこれなら、苦労せず未払い者へくまなく請求できるかもしれない。だが、何か抜けていないか。そう、コストだ。有名なサービス会社だけに顧客は相当数に上ろう。請求書の作成と発送にどれだけ費用がかかることか。毎度のことだが、これじゃロシア経済危機のさらなる悪化も否定しきれない。 (中島健二)