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ソウル 最新技術も周知が鍵

2009年09月30日

 6月下旬、韓国で5万ウォン(約3700円)札が発行された。これまでの最高額紙幣は1973年発行の1万ウォン。36年間で物価が13倍、国民所得が110倍超になった韓国の人々にとっては「やっと」の不便解消だ。

 斬新なのは、紙幣裏面の縦向きのデザイン。朝鮮時代中期の名画「月梅図」と「風竹図」を採用し色は淡黄。日本人の目で見ると、まるで一幅の「掛け軸」のよう。ピン札は使うのが惜しくなる。

 しかし、最大の目玉は最先端の偽造防止技術とされる「モーション」だろう。札を揺らすと、韓国の国旗でおなじみの「太極」模様が、小窓の向こう側で立体的にふらふらと揺れているように見えるのが不思議。

 発行から1週間もたたないうちにカラーコピーで単純に偽造した男が摘発されたが、新札を見慣れぬ人が多い時期を狙ったとみられる。最新の偽造対策も社会に認知されなければ役に立たない。犯人はよく知っている。 (福田要)

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