2009年10月11日
アルマジロにカメ、アリゲーター、ワシ…。宇宙飛行士若田光一さんのシャトル帰還取材で訪れた米フロリダ州の米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターはまるで広大なサファリパークだった。広さは約570平方キロメートルもあり、東京23区よりやや小さいくらい。敷地内では実に多くの野生動物にお目にかかった。
生息する動植物は、1500種類という。動物にとっては安住の地だが、一方、外国人にはめっぽう厳しい。記者は今回、10指の指紋を採られた上に、移動は監視付きの指定バスのみ。米国人記者は自分の車でスイスイと自由に動き回り、やはり国家機密の粋を集めた場所なのかと実感させられた。
「動物以下」の扱いにいら立ちつつも、帰還した若田さんの笑顔で気分は一新。「草の香り」に地球の優しさを感じたという若田さん。自分も思いっきり深呼吸して草の香りを吸い込むと、心がぱーっと晴れやかになった。 (加藤美喜)