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ルスタフ村 ひたむきな思い 届け

2009年10月11日

 ロシアがグルジアからの独立を認めた南オセチア。中心都市ツヒンバリで意気投合したオセチア民族の男性が「田舎で祝日の宴をやっている。行こう」というので、車で30分のルスタフ村に出掛けた。訪ねた民家は人で満杯。肉料理や自家製ワインが並ぶ食卓を囲み踊ったり語ったり…。

 グルジアの村も同様だが、ここは客を大歓迎する。祝日は前を通った人すべてを誘い入れる。珍しい日本人も例外ではなく飲めや話せやと盛り上がった。まだグルジア紛争の記憶は新しく、そのうち「近くでツヒンバリを逃れた住民がグルジア軍に狙い撃ちされた」「弟が殺された」との話に。

 それを聞いていた知人が「世界のすべての言葉を話せるようになりたい」とぽつり。「実現したら世界の民に平和で仲良くするよう説得するんだ」とも。

 そんな思いがあるなら、いずれはグルジア民族とも共に宴をする日はきっと来る。真剣な彼の目を見てそう思った。 (中島健二)

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