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トリポリ 急の休みも余裕の国

2009年11月03日

 革命40周年を迎えたリビアで、8月31日が国民の休日になった。従来は革命記念日にあたる9月1日のみが休日だったが、今年は節目を祝うためか2日連休に。結構なことだが、問題は31日の休みを前日に決めたことである。

 「明日は休みになりました」。国営テレビがテロップを流したが、こんなのんきな内容のニュース速報は世界でも珍しかろう。ある西側外交官はリビア政府高官との面会を予定していたが、深夜に電話で「休みになったのでまたの機会に」とあっさり告げられ、ぼうぜんとしたという。

 日本なら大混乱必至だが、政府に抗議が殺到したとは聞かない。カダフィ大佐の独裁体制だから可能ともいえる。でも、革命記念行事が何時に始まるのかと聞いても、担当者が「知らないなあ。そのうち始まるよ」と答える牧歌的な国。

 「休みが増えて国民は喜んでいたよ」という地元記者の弁は、ウソじゃない気がする。 (内田康)

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