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サンパウロ 針路は神のみぞ知る

2009年11月13日

ブラジルのサンパウロは人口1000万以上、南米最大の都市だ。中心地区にあるセー広場は、日曜にはさまざまな露店が並び、市民や観光客が集まってにぎわう。それが、一筋奥の路地に入ると人影が急に消え、方向感覚を失って道に迷った。

そのとき、目の前に女神が現れた。褐色の肌に金髪とミニスカートが似合い、道端で人を待つふうだった。

ほっとして、道を聞こうと近づいたのが短慮だった。女神から即座にウインクと微笑が返ってきて、プロが客を待っていたのだと直感した。あわてて引き返した。

後日、警察の幹部に市内の治安状況を聞くと、セー広場の近くには麻薬汚染地区があり、犯罪も多発しているという。

路地裏で冷や汗をかいた体験談を話したところ「本当に女神だったのか? 外見だけでは神様の性別は分からないよ」と笑われた。オー・マイ・ゴッド。 (今里義和)

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