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バンコク 人気失速 乗り手次第

2009年11月12日

「あれ、カッコいいでしょ」。バンコク市内を移動中に車好きの支局運転手が声高に白い新車を指さした。タイ・トヨタが7月に発売したハイブリッド車。環境意識が高いとはいえない国柄だが、人気ブランドのエコカーとあって生産が注文に追いつかず、意識啓発にも一役買いそうな勢いだ。

もっとも、トヨタが世に出す白い車が、必ずしもアジアで国民の羨望(せんぼう)のまなざしを浴びるわけではない。パキスタンやアフガニスタンの「近づきたくない車」第1位が中古のカローラとは、よく聞く話。世界1売れているから目立たない。だから自爆テロに多用され怨嗟(えんさ)の対象になる。

内戦終結後も国連監視団が駐留するネパールでは「UN」と太書きされた高価な大型四駆が、でこぼこ道をわが物顔で疾走。巻き上がる砂煙に市民は迷惑顔だった。カンボジアではスポーツタイプ車を役人が好み、国民にはワイロの象徴と映るようだ。もちろん、車に罪はないのだが。 (林浩樹)

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