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米脂 内陸時間でバス運行

2009年11月11日

黄土高原の山頂まで段々畑が広がる中国陝西省の山奥。ボロボロの軽ワゴンの乗り合いバスに乗り込んだ。2時間遅れだ。

道の真ん中に木が横たわり道端で男が寝そべっている。運転手が大声で尋ねると「通行止め」。工事中で、いつ開通するかわからないという。

運転手は舌打ちして未舗装の細い道を迂回(うかい)。先でバスを待つ人はどうするんだろう、との心配をよそに、運転手は平然と「別の車が来るよ」。数百メートルの絶壁に張り付く急坂のでこぼこ道をフルスピードで下った。

米脂という地方都市でバスを乗り換えたが、待てど暮らせど出発しない。呼び込み中の車掌は「客を待っている」とつぶやきながら、「車内喫煙禁止」の表示の前で、堂々とたばこを吸った。

のどかな風景といえばそれまで。だが、広がる貧富の差と同様、先進国化が進む大都市と内陸部とでは、流れる空気もまったく違う。 (安藤淳)

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